プラチナの結婚指輪の後悔しない選び方ーゴールドとどっちが良い?
- 更新日:2024.10.29
結婚指輪を検討する時にまず思い浮かべるのは、シンプルなプラチナの結婚指輪なのではないでしょうか。
今回は、特に日本で高い人気を誇るプラチナの結婚指輪を特集。その特徴や、実際にどれくらいの割合の人に選ばれているのか、プラチナの結婚指輪を選んで後悔したケースや、デザイン例、お手入れ方法までご紹介します。
これを見ればプラチナの結婚指輪のことがしっかりと理解できるはず。お二人にとって最適な結婚指輪を見つけるために、ぜひお役立てください。
この記事の概要は…
ブリリアンスプラスの結婚指輪は、素材や幅、テクスチャーなどを細かくカスタマイズして、お二人だけのこだわりを形にしていただけます
結婚指輪を探し始めたばかりの方へ
目次
まずは、馴染み深いようで意外と知らない、プラチナの特徴から押さえていきましょう。
プラチナの表記は純度によって異なり、純度99.9%ではPt999、純度95%ではPt950、純度90%ではPt900と表されます。最低でも純度85%以上でなければプラチナジュエリーとして認められていません。
ゴールドジュエリーで主流となっているK18(18金)は金純度75%なので、プラチナジュエリーはゴールドと比較して、より高純度で製作することが可能。その純粋な輝きが価値を高めています。
しかも、プラチナの採掘量は金の1/30ほどしかありません。たとえば3gの結婚指輪を製作する場合、その指輪ひとつ分のプラチナの塊を精製するために、約1tの原鉱石が必要となります。またプラチナは精製にも高い技術を求められ、作業工程は金と比べて8倍の期間を必要とします。
そのためプラチナは生産量が少なく、希少性が高い金属なのです。
プラチナは粘性や展延性(引っ張る力に対して強靭で、しなやかでよく伸びる性質のこと)に富んだ金属のため、繊細なデザインを表現することが可能です。小さな爪でダイヤモンドを並べてセットしたり、細かな球をライン状に連続して打刻する「ミルグレイン」のような繊細な細工に適しています。
またプラチナの白い輝きは、ダイヤモンドの透明感をさらに引き出してくれます。そのため、結婚指輪だけでなく、婚約指輪にも好んで用いられます。
一方で、展延性に富んでいるがゆえに、小傷がつきやすいという特徴もあります。ただし、これはプラチナに限ったことではなく、ゴールドの結婚指輪の場合も同様で、どんなに大切に身に着けても、小傷がついたり変形が起こる可能性はあります。
プラチナ最大の魅力は、白く美しい輝きが色褪せることがないということ。科学的に安定した素材であることから、酸化や腐食に大変強く、変色・変質が起こりにくいのです。
その特性から「永遠に純白の輝きを放つ」とされ、真っ白なウエディングドレスや白無垢に身を包んだ花嫁姿と重ね合わせ、結婚指輪や婚約指輪の素材に好んで用いられます。
2023年の全国調査(※)によると、結婚指輪の素材として夫の78.5%、妻の75.8%がプラチナを選んでいます。次いで夫の8.6%、妻の12.2%がゴールドを。夫の4.9%、妻の5.6%がプラチナとゴールドのコンビ素材を選んでいるという結果に。プラチナ人気の高さが分かります。
実は海外ではゴールド製の結婚指輪が主流です。日本でプラチナ人気が高いのは、日本文化にマッチしたことも大きな理由だと言われています。プラチナが紹介された明治時代、日本の装飾品は銀製が主流。類似の色味のプラチナは伝統工芸とも相性が良かったようです。
たくさんのカップルがプラチナの結婚指輪を選んでいる一方、中には購入後に「プラチナではなく、ゴールドの結婚指輪を選んでおけば良かった」と後悔しているケースもあるようです。
どうして後悔しているのか、その代表的な理由を6つ見ていきましょう。
結婚前から愛用しているファッションジュエリーや時計の色味が金色である場合、プラチナの結婚指輪と合わせると「統一感がない」と違和感を持ってしまう人もいるようです。
もちろん、ジュエリーや時計を異なる色味でコーディネートすることは、決しておかしくはありません。また、顔周りを彩るネックレスやピアス・イヤリング類なら、結婚指輪と色が違っても、距離がある分気にならないという意見もあります。
しかし感覚は人それぞれ。今一度改めてジュエリーボックスの中を振り返り、結婚指輪との相性を考えてみるのもいいかもしれませんね。
肌や瞳の色などをタイプ別に分類するパーソナルカラー診断。診断結果は大きくブルーベースとイエローベースに分かれますが、イエローベースの方がプラチナの結婚指輪を購入し、後々後悔するケースがあるようです。
一般的にブルーベースの方にはプラチナなどの銀色が、イエローベースの方には金色が似合うとされています。
確かに、パーソナルカラーにマッチする色味のジュエリーを身に着けると、肌に透明感が出て見える効果が期待できたり、その人の魅力が引き立つと言われています。
パーソナルカラーは絶対的なものではありませんが、イエローベースの方は特に、ゴールドの結婚指輪も試着等で比較検討しておくと、後悔のない結婚指輪選びができそうです。
結婚指輪はプラチナ製の方が金製よりも価値が高いというイメージが広く定着しており、それを理由にプラチナの結婚指輪を選ぶケースもあるようです。しかし、貴金属の価格は景気の変動などに大きく左右されます。
実際に2024年5月時点では、金の価格の高騰を受け、プラチナと金の価値が逆転しています。
プラチナ:US$1,057.00/toz(海外価格、LBMA Platinum Price)
ゴールド:US$2,420.30/toz(海外価格、LBMA Gold Price PM)
データ出典:三菱マテリアル2024年5月20日時点 プラチナ価格チャート、金価格チャート
これを受けて「金の結婚指輪にしておけば良かったかな」と考えているカップルも。貴金属としての価値だけを元に結婚指輪の素材を決めるのは、避けた方がいいかもしれません。
プラチナは変色や変質が起こりにくいことから「耐久性も高い」と思われることがあるようですが、実際はゴールドと比べると比較的柔らかい素材です。そのため思ったよりも使用感が出やすく驚いたというケースもあるようです。
また、製法にもよりますが、一般的に指輪は素材の純度が高いほど柔らかくなります。そのため、純度99.9%のPt999と純度95%のPt950を検討し「純度が高い方が価値が高い」とPt999を選んだものの、後々その傷の付きやすさから純度の低い方にしておけば良かったと後悔したという声も。
もちろん実用性に大きな支障のある硬度のリングは販売されていませんし、時を重ねて自然に刻まれた風合いは劣化とは異なり、お二人が歩んだ道のりを感じさせ、結婚指輪に愛着や新たな美しさを与えてくれるものでもあります。しかし、やはりできるだけ傷はつけたくないという方は、購入時に素材の耐久性をしっかりとお店に確認しておくことをおすすめします。
なお、結婚指輪の表面についた傷は表面を磨き直す「仕上げ直し」によって、きれいにすることも可能です。ブリリアンスプラスの結婚指輪は永久無料で、購入後、回数制限なくお好きなタイミングで、仕上げ直しをご利用いただけます。
※サイズ直しから最後の仕上げまでの工程は何度も行うとリングの強度低下に繋がるため、1〜2回程度に留めることをおすすめしております。
※3回目以降の仕上げ直しをご希望の場合は、リングの状態に合わせて可否を判断させていただきます。
年齢を重ねると手の皮膚が厚くなったりと、手の存在感が増すようになります。そうなった時に、華やかな色味でより存在感が強いゴールドの結婚指輪にすれば良かったと後悔した、という声も聞かれます。映画やドラマの中で、欧米の往年の俳優がゴールドの結婚指輪を身に着けている姿を目にして、憧れを抱いたという人もいるようです。
素材をプラチナにするか悩んだら、将来の自分の手を想像してみるのも有効な手段。自分と同性である年配の親族の方の手元を見ると、よりイメージがわきやすいかもしれません。
心の中ではゴールドの結婚指輪を選びたいと思いつつも、より一般的だからという理由でプラチナの結婚指輪を選ぶ人もいます。こういった場合、後々後悔してしまうケースが多いようです。
確かに昔は、冠婚葬祭などのシーンにも配慮し、結婚指輪はプラチナであるべきだと考える風潮があったようです。しかし最近では「ゴールドのジュエリーでも結婚指輪であれば許容される」「気になる場合は外して出席すればいい」など、日常生活はもちろん、冠婚葬祭などのセレモニーにおける結婚指輪のあり方も、より自由になってきています。
世の中の当たり前や他の人の意見よりも、最終的には自分の声を聞いて結婚指輪を選ぶことが、一番後悔のない結果になるのではないでしょうか。
ここまでプラチナの結婚指輪の特徴を、メリットやデメリットを交えながらご紹介してきました。改めて、どんな人にプラチナの結婚指輪が特に向いているのかを、まとめてみます。
プラチナの美しさを引き立てる、おすすめのデザインをご紹介します。
丸みのあるオーバルシェイプの結婚指輪は、シンプルで飽きのこないスタイル。さらにミラー仕上げがプラチナ素材の大きな魅力である“輝き”を引き出してくれます。華奢な印象の2.0㎜からボリューム感のある4.5㎜まで、好みに合わせて幅を細かく選べるのも人気の理由です。
先ほどのオーバルシェイプの結婚指輪と形は同じですが、表面の加工が異なります。こちらは「サティーン仕上げ」という手法が用いられています。サティーン仕上げは“サテン生地”をイメージした、しっとりとした艶消しの質感が特徴で、より落ち着いた印象で身に着けることができます。
続いてもオーバルシェイプの仕上げ違い。こちらは「ヘアーライン」という手法を用いており、髪の毛のようなごく繊細なラインを描くことで艶を抑えています。シックな印象で、サティーンと並んで男性人気も高い結婚指輪です。
オーバルシェイプのプレーンなデザインの縁に、奥行きのあるミルグレインの立体感をプラスした結婚指輪。熟練の職人が一つひとつ丁寧に仕上げたミルグレインの繊細な装飾が、さりげないアクセントに。毎日の手元を華やかにしてくれるリングです。
スタンダードなオーバルデザインをベースに、カービングを施した結婚指輪。このゆるやかな彫りのラインは二人を結ぶリボンをイメージしています。大人っぽいのにほどよい存在感があり「シンプルな中にもアクセントが欲しい」そんな気持ちに応えてくれます。
職人が一つひとつ整えた、立体感とあたたかみある表情が魅力の結婚指輪。身に着けたその日から、しっくりと指に馴染みます。遊び心を感じさせつつ落ち着いた印象で着けることができ、ビジネスシーンとの相性も良好。誕生以来ずっと人気のデザインです。
プラチナとゴールドのどちらにしようか悩んだら、検討したいのがコンビネーション素材の結婚指輪。こちらはプラチナと、それをしっかりと包み込むゴールドの組み合わせが目を惹きます。高度な技術によって生まれる端正なシルエットで、品の良い手元を演出してくれます。
中央に異なる色の地金を挟み込んだ、コンビネーション素材の結婚指輪。その日の気分によって、好みの色を表に向けて楽しむことができるので、冠婚葬祭のシーンなどで身に着けやすいのも大きな魅力です。「どの色の組み合わせを選ぼうか」会話を弾ませながら選ぶひと時も、楽しい思い出になるデザインです。
ねじったような立体的な動き、光と影のコントラストが印象的な手元を演出する結婚指輪。ベースとなる形が王道のストレートで身に着けやすく、それでいて個性を感じられる絶妙なバランスがポイント。職人の高い技術によって形作られるシルエットの美しさにも注目です。
いつも風になびくように自然体で。そんなイメージから生まれた結婚指輪。一見すると分からないほどに、ナチュラルなウェーブラインのデザイン。飾らないスタイルと柔らかな光のカーブで、優しく指を包み込みます。
荒削りなフォルムに、やすりで生み出される味わいある質感をプラスした結婚指輪。ジュエリーの概念を払拭するカジュアルかつスタイリッシュな結婚指輪は、指輪を着け慣れない方にもぴったりです。
最後に、プラチナの結婚指輪をきれいに使い続ける心構えをお伝えします。
プラチナジュエリーは硬くて丈夫と思われがちですが、展延性に富みしなやかな金属のため、負荷がかかる際は結婚指輪を外していただくことをおすすめします。また紛失を避けるため、外出先で結婚指輪を外す際は専用のポーチにしまうよう心がけましょう。
また、プラチナ、さらにプラチナとダイヤモンドを組み合わせた結婚指輪は、自宅で簡単にメンテナンスすることが可能です。
ボウルなどにぬるま湯を張り、数滴の中性洗剤を加えてよく溶かし、そのなかにプラチナジュエリーを浸します。柔らかいブラシで結婚指輪の内側やダイヤモンドとダイヤモンドの間・ダイヤモンドの爪をやさしくこすり洗いします。その後、きれいな水かぬるま湯を再度張り、やさしく結婚指輪をすすぎます。仕上げはきめの細かい布でポンポンと抑えるように拭きます。力を入れて擦らないようにしてくださいね。
こまめなケアで、より長く美しい状態で結婚指輪を愛用してください。
ここまで素材に注目して見てきましたが、先輩カップルが結婚指輪選びで後悔した理由には、実は素材以外のものも多いのです。例えば「幅が細すぎる」。これは着け慣れると華奢過ぎて物足りないと感じるようになったというケース。他にもストレートやウェーブなどの形、ダイヤモンドの有無なども、後悔ポイントとしてよく挙げられます。
先輩カップルが後悔しがちなポイントを、別の記事に詳しくまとめていますので、ずっと愛着の持てる結婚指輪選びのためにぜひ役立ててください。
太さ
形
ダイヤモンドの有無
プラチナの結婚指輪は、その希少性と、古来からの日本人の美意識に合うシックな佇まいが魅力。日本で高い人気を誇るのもうなずけます。一方で、全ての人にプラチナの結婚指輪が合うわけではありません。みんなプラチナの結婚指輪を選んでいるから…という理由ではなく、ぜひ「自分たちが日々身に着けるなかで幸せな気持ちになれるか」を指標に、結婚指輪を検討してください。
運命の結婚指輪に出会えるよう、この記事がお役に立てば嬉しいです。
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