バラの花言葉で伝える大切な想い。色や本数が意味するものは
- 更新日:2023.10.03
愛を伝える時に添える定番の花として有名なバラ。多くの愛や恋にまつわる花言葉を持ち、想いを伝える際のロマンチックな贈り物として世界中で選ばれています。
バラは愛や幸せに満ちた花言葉が多い一方で、色や本数によっては気になる花言葉を持つことをご存知でしょうか。
今回は花のアトリエ『GOLDENSYUNKA』さん監修のもと、バラの色別、本数別、状態別などさまざまな花言葉を紹介します。
この記事の概要は…
プロポーズを考え始めたばかりの方へ
バラは想いを伝える際の定番アイテムとして愛される花の一つ。世界中のドラマや映画などでも、バラの花束を持って愛の告白をするシーンを見たことがある人も多いのではないでしょうか
どうしてバラが世界中で愛され、想いを伝える際の贈り物に選ばれるのか起源を探ってみると、バラにまつわるさまざまな逸話に行き着きます。最初に、愛を伝える際の贈りとしてバラが選ばれる歴史的背景と理由を2つご紹介します。
一つ目の理由はバラの誕生にまつわるもの。ギリシャ神話において、バラは愛と美の女神アフロディーテが創造したとされています。
愛の女神アフロディーテから生まれたバラは、愛を伝えたい相手への贈り物にぴったりな花。この逸話を知ると、「愛を司る女神のサポートが得られるのならバラを選ぼうかな」と思う人もいるかもしれませんね。
二つ目の理由は、西洋においてバラが特別な花の1つだからです。
西洋では「バラ(美)」「ユリ(威厳)」「スミレ(誠実・謙虚)」は理想の女性の象徴とされています。この3種類は西洋でも特に大切な花と考えられていて、聖母に捧げる花として有名です。
そんな大切な花だからこそ、プロポーズのような大事な場面の贈り物として選ばれています。「神に誓って愛を貫く」という真摯な想いが伝わるようです。
バラ全体の花言葉は「愛」と「美」。バラは花の中でも特に花言葉が多いことで有名です。その多くは愛や恋愛にまつわるものですが、中には狂気的な愛を含んだ花言葉や、プロポーズに向かない花言葉を持つものも。
特に花言葉に詳しい人からすると、気になる花言葉のバラを贈られると「花言葉を知っていて贈っているのかな?」とモヤモヤしてしまうかもしれません。
プロポーズ後に「こんな花言葉を持っているなんて知らなった…」と驚いてしまうことのないよう、バラを贈る前に知っておきたい、色別の花言葉を紹介していきます。
赤いバラに純粋な愛情や情熱をイメージする人は、多くいらっしゃいます。
まさにそんなイメージ通り、赤いバラの花言葉は「あなたを愛しています」「愛情」「美」「情熱」「熱烈な恋」「私を射止めて」など。
西洋では「romance(ロマンス)」などの花言葉もあり、愛をロマンチックに伝えたいという人も赤いバラを選ばれます。
ちなみに、赤いバラの中に白いバラを組み合わせると「打ち解けて仲がよい」「温かい心」という花言葉になります。
赤いバラの花束に1本だけ白いバラを入れ、「仲がよい恋人関係も楽しいけれど、これからは結婚相手として愛したい」という意味を込めて白いバラを目の前で抜き取るプロポーズ演出もスマートで素敵です。
ピンクのバラの花言葉は「しとやか」「上品」「可愛い人」「愛の誓い」「感謝」など。西洋では「happiness(幸福)」という花言葉も持ち、プロポーズのイメージにぴったりのバラです。
ピンクのバラというと甘いイメージもありますが、バラは種類が多いので大切な人のイメージに合わせたピンクを選べるところがポイント。
かわいい雰囲気のバラを選びたい人はコーラルピンクのバラや、クールな雰囲気のバラを選びたい人には青みがかったグレイッシュピンクやブライトピンクのバラを選んでみてはいかがでしょう。
白いバラには「純潔」「深い尊敬」「相思相愛」などの花言葉があります。
また、白いバラは枯れた状態にも花言葉があり「生涯を誓う」という意味を持つのも特徴的。結婚式をイメージされるという人も多いのではないでしょうか。
白いバラを贈るプロポーズに「バラが枯れても私はあなたを一生愛し続けます」という意味を込めてみるのもロマンチックですね。
近年プロポーズにプリザーブドフラワーを選ぶ人も増えていらっしゃいます。
なかにはプロポーズの際に贈ったプリザーブドフラワーを、結婚式のアイテムとして利用するカップルも。プロポーズと結婚式、2人の大切なイベントを同じバラで彩るロマンチックな演出は一生の思い出になります。
あたたかみの中に優しさを感じるオレンジのバラには「絆」「信頼」「すこやか」「幸多かれ」などの花言葉があります。
人と人との結びつきを意味する「絆」を花言葉に持つオレンジのバラはプロポーズのイメージにも合い、結婚という強い絆を結ぶ際の贈り物として申し分ありません。明るく可愛らしいビジュアルなので華やかさを演出したいという人にもぴったりです。
オレンジは心理的に「楽しい」「社交的」「喜び」などの明るいイメージを持つ色です。
オレンジの色味自体にリラックス効果やヒーリング効果があるとも言われ比較的多くの人に好まれやすいのも特徴の一つ。お相手様の好みの色が分からなかったり、バラの色選びに困ったりしたらオレンジのバラを選んでみてはいかがでしょう。
父の日に贈る花としても有名な黄色いバラの花言葉は「友情」「平和」「献身」など。その一方で「愛情の薄らぎ」や「嫉妬」など、あまりプロポーズ向きとは言えない花言葉もあります。
黄色いバラは友人や家族に贈る花というイメージが強いものの、華やかで太陽のようなビジュアルが好まれ、プロポーズに贈りたいという人も多くいらっしゃいます。
「この明るいバラを見ていると貴方の笑顔を思い出しました」など、黄色いバラを選んだ理由を伝えておくと安心です。バラを選んでいる時のエピソードなどを添えると、スマートに黄色のバラを選んだ理由を伝えることができますよ。
本来バラは青い色素を持っていません。そのため、赤いバラの赤い色素を薄く品種改良していくことで「青っぽく見える赤いバラ」として栽培するのが限界だったそうです。
転機が訪れたのは2004年、日本の企業が青い色素を持つバラの開発に成功。アプローズという名前の不可能を可能に変えた奇跡の青いバラが誕生しました。
青いバラの花言葉は「奇跡」「神の祝福」「神秘的」など。
これまでは栽培不可能であったため神聖なもの・空想の産物といったイメージも多く、「不可能」という花言葉もあるためプロポーズに用いるのには賛否両論ありました。
しかし、近年誕生したアプローズに「夢かなう」という花言葉が付けられたことでイメージは一新され、青いバラをプロポーズの際の贈り物に選ぶ人も随分増えておられます。
長年の努力を実らせた証明のような花言葉は、お付き合い期間の長い2人にもお似合いですね。
ちなみに、本物の青いバラは薄紫に近い色味。真っ青なバラは、白いバラに青い色素を茎から吸い上げさせて染色したものです。
「青いバラをください」と花屋さんを訪ねて、薄紫のバラが出てきても、誤った色を渡されているわけではないので、安心してくださいね。
インパクトの強い黒いバラは「永遠の愛」「決して滅びることのない愛」「貴方はあくまで私のもの」など、深い愛を表現する花言葉を持ちます。
一方で、「憎しみ」などの花言葉持つので、黄色いバラと同じく贈り方を工夫した方がよいかもしれませんね。
黒いバラの高級感ある花びらは見る者を惹き付け、花言葉を知ってもなお贈り物に選びたいという人もいらっしゃいます。
そんな時は「珍しく個性的な美しいバラを贈りたかった」など、贈る理由を添えておくと気持ちが伝わりやすくなります。
黒いバラは自然界に存在せず人工的に品種改良を重ねて作った「黒っぽく見える深紅のバラ」で、青いバラ同様に漆黒のような真っ黒のバラは色素を吸い上げ作られています。
これらの黒いバラは気軽な贈り物に不向きなことから、花屋さんでは取り扱いの少ないケースも珍しくありません。黒いバラを贈りたい場合には、店頭にあるのか確認し場合によっては取り寄せをお願いするのがおすすめです。
バラは色だけでなく本数によっても意味合いが違ってくることをご存知ですか?プロポーズに憧れる人が100本のバラを選ぶのは、ただ100というキリのよい数字だからというだけではありません。
バラを贈るときに「何本贈ろうかな」と悩む人は、バラの本数別の花言葉を参考にしてみてはいかがでしょうか。
バラには本数によって細かく花言葉が付いています。その中でも特にプロポーズにおすすめなのはこちらの本数と花言葉です。
これ以外にも12本のバラには「ダーズンローズ」という特別な意味があります。
100本近くまでバラを用意するのは大変ですが、一生に一度のこと。大切な人への想いを伝えるために108本のバラを用意してみるのも素敵ですね。
ちなみに、108本よりも多い本数では365本のバラに「あなたが毎日恋しい」、999本のバラに「何度生まれ変わってもあなたを愛する」、1001本のバラに「永遠に」といった花言葉もあります。
バラの本数によって変わる花言葉で紹介した12本のバラをあらわすダーズンローズ。
ダースンローズとはヨーロッパに伝わるプロポーズの儀式のことです。最近では結婚式の演出として行われるカップルも多くいらっしゃいます。
ダーズンローズはある男性が女性にプロポーズへ向かう途中、12本の野バラを摘んでブーケを作り、女性へプロポーズと共に贈ったことが起源と言われています。
女性はOKの返事をする代わりにブーケから1本のバラを抜き取り、彼の胸元に挿し2人は結ばれたというロマンチックな物語。まるで童話の中の出来事のようですね。
12本のバラには「感謝、誠実、幸福、信頼、希望、愛情、情熱、真実、尊敬、栄光、努力、永遠」という意味が込められており、この中で男性に贈ったバラが意味するものこそ女性が結婚に求めることだと言われています。
プロポーズの際、それぞれのバラに意味を添えたタグを付けて12本のバラを贈ってみてはいかがでしょうか。
「OKなら花束の中から1本のバラを選んで貴方から私に贈って欲しい」とダーズンローズを贈ると、よりロマンチックに演出できそうです。
大切な人へたくさんのバラを用意したいと考えているなら、持ち帰り方や帰りの交通手段まで考えた上でプレゼントする心配りも大切です。
小さな花束の場合は持ち帰りの際の袋を用意しておき、大きな花束の場合は車で送るかタクシーを手配しておくとよいでしょう。
ホテルなどでプロポーズをする場合、ホテルから配送業者を手配しておく方法もあります。
このような心配りがあれば、お相手により感激してもらえるのではないでしょうか。
バラの花言葉はまだまだあります。バラは蕾の状態と花が咲いた状態で花言葉が変わる珍しい花。特に、赤いバラの蕾と白いバラの蕾の花言葉が有名です。
赤いバラの蕾の花言葉は「純粋な愛らしさ」「純粋な愛に染まる」、白いバラの花言葉は「恋をするには若すぎる」「少女時代」など。
赤いバラの花束には蕾が混ざっていても問題ありませんが、白いバラの蕾に込められた花言葉はプロポーズ向きではないと感じる人もいらっしゃいます。
その他にも、バラの蕾3本と開花したバラ1本の花束には「あのことは永遠に秘密」、バラの蕾2本と開花したバラ2本の花束には「あのことは当分の間秘密」という花言葉があります。
何だか意味深な花言葉に変わってしまいましたね。
蕾を入れて欲しい、または避けて欲しい場合は花屋さんに相談してみてください。
バラに込められたさまざまな花言葉を紹介してきましたが、知れば知るほど「どのバラを贈るのが一番いいんだろう」と頭を抱えてしまう人もいらっしゃるのではないでしょうか?
何より大切なのは想いを伝えたい、喜んで欲しいという気持ち。バラの花自体は、何色であっても丹精込めて育てられ、たくさんの愛情を受けて花開いた素晴らしいものです。
花言葉は贈る楽しみを広げる参考程度に考えて、大切な人を笑顔にしてくれるバラを選ぶのがよいでしょう。
花言葉にかけて選んだバラももちろん素敵ですが、「このバラを貴方に贈りたいと思った」という純粋な気持ちに勝るものはありません。
贈りたいと思ったバラに気がかりな花言葉がある場合は、事前にどうしてそのバラを選んだのかを伝えておくのがおすすめです。
バラを選んだ理由を伝えておけば誤解されることも少なく安心して贈ることができますね。
色や本数、状態などさまざまなバラの花言葉について紹介してきました。そのほとんどが愛や美など恋愛にまつわるものが多い一方で、ややプロポーズ向きではない花言葉も。
気がかりな花言葉のバラを贈る場合は選んだ理由などを一言添えておくと誤解を招くことなく気持ちを伝えられますよ。
贈りものは何より手を想う気持ちが大切です。大切な人の笑顔を想い浮かべながらバラを選んで、花言葉は後付け位でもよいのかもしれません。何より真摯に気持ちを伝えることを優先してバラを選んでみてください。
「教えてくれた人」GOLDENSYUNKA
「BESPOKE FLOWER」をコンセプトに、お客様とのコミュニケーションを通し、たずさわる空間を通し、そして花を通して「世界をもっと美しく」することを目指した花のアトリエ。
1998年より20年以上の長きに渡り東京で植物の可能性を追い求めてきた「GOLDEN」と、日本とフランスそれぞれの花の真髄を会得し、その独特なセンスと高い品質で定評のある2006年開業の「SYUNKA」によって、2019年9月に新たにスタート。
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