サムシングフォーの意味と、4つのアイテム選びのルール

結婚準備

  • 更新日:2024.10.24
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カップルに幸せを運んでくれる「サムシングフォー」。結婚式での装いや演出を考える中で耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
幸運をもたらす4つのアイテムを結婚式に取り入れる風習で、欧米での伝統となっています。

今回は、サムシングフォーについて詳しく解説し、結婚式での取り入れ方をご紹介します。
どんなアイテムを用意すればいいのかわからない方や、候補に考えているものが正解なのかわからない方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の概要は…

  • サムシングフォーは4つのアイテムで新郎新婦の幸せを願うおまじない
  • サムシングフォーにぴったりなアイテムの例を紹介
  • サムシングフォーのアイテムを選ぶ際に知っておきたいポイントとは?

サムシングフォーの意味は?

結婚式

サムシングフォーは、結婚式が行われる日に取り入れると、カップルの新婚生活に幸運をもたらすと言われるおまじないのアイテムを意味します。

  • 古いもの(サムシングオールド)
  • 新しいもの(サムシングニュー)
  • 借りたもの(サムシングボロード)
  • 青いもの(サムシングブルー)

この4つのアイテムを結婚式で身に着けることで、カップルの幸せを願う風習です。その歴史は古く、欧米では現在でもメジャーに取り入れられています。

イギリス王室での結婚式でもサムシングフォーが取り入れられており、ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式で使われたアイテムが話題になりました。

サムシングフォーの由来は、欧米で親しまれるイギリスの童謡集「マザーグース」に出てくるこちらの詩が起源であるという説があります。

“Something old, something new, something borrowed, something blue, and a sixpence in her shoe.”
(何か古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの、そして彼女の靴に忍ばせた6ペンス銀貨)

この詩は、花嫁に幸せをもたらすと古くから言い伝えられてきたアイテムを取り上げたもの。
欧米では、花嫁に不妊をもたらしてしまう悪魔の視線から、サムシングフォーのアイテムが女性を守ってくれると信じられてきました。

またマザーグースが普及した時期は、結婚への考え方が政略結婚から恋愛結婚へとシフトし始めた時期でもあります。その中で、花嫁の幸せを願うジンクスが同時に広まっていったという説も。

200年以上前からヨーロッパの結婚式で伝統的に取り入れられていますが、現在ではその取り入れ方も多様になっているようです。 サムシングフォーを意味するのは、身に着けるアイテムのみにとどまりません。
近年では演出で表現するといった、伝統に斬新さを加えた試みも増えてきています。
どんなアイテムを選ぶかは、結婚式の主役である新郎新婦の自由。伝統の風習もありますが、そこにとらわれる必要はありません。

ここからは、それぞれのアイテムごとにどんなものを選べばいいのか、伝統的な品物からひとひねりを加えた例までご紹介します。

サムシングオールド(何か古いもの)

「サムシングオールド」は、祖先から受け継がれてきた幸せと富の象徴。カップルが結婚にいたる日までの歴史を称え、これからも二人の幸せがずっと続くよう願う意味を持ちます。

サムシングオールドのアイテムは、家族に代々受け継がれてきたものを選ぶことが多いです。花嫁の母や祖母が結婚式で使ったウエディングドレスやアクセサリーを使用するのが一般的な模様。
古いデザインが気になる場合は、受け継いだアイテムをリメイクしてみてはいかがでしょうか。さらに、ドレスの生地をブーケに巻きつけるリボンにアレンジするといった、他の用途に使うアイデアもあります。

また、花嫁が子どものころに使っていた洋服やおくるみを、ハンカチなどの結婚式で使えるアイテムにリメイクして使う方もいらっしゃいます。いずれにしても、伝統や家族の思い出のお話に花を咲かせることができ、受け継がれてきた幸せがご夫婦につながっていく素敵なアイテムです。

また、近年では今までとは違った演出でサムシングオールドを取り入れる例も。
新郎新婦がクラシックカーから登場したり、家族に代々伝わるレシピで作られた料理を参列者に振る舞ったりなど、サプライズ感あふれる演出で取り入れるのも斬新です。

サムシングニュー(何かあたらしいもの)

「サムシングニュー」は、花嫁の貞節や純潔を表すアイテム。また、新郎新婦がこれから新たな門出を迎えることをお祝いし、楽しい新生活が送れるよう願う意味も込められています。

サムシングニューのアイテムは、結婚式に向けて新調したものであれば何でも大丈夫。お二人にとって新しいものを用意してください。

新婦のウェディングドレスを購入してサムシングニューのアイテムにすれば、素敵で特別な一生の思い出の品に。とはいえ、ドレスは高額ですしレンタルされる方も多いので、何かおひとつ小物を新しく購入するのもいいでしょう。
ウェディングドレス用のインナーやハンカチ、ベール、グローブ、アクセサリーなど、結婚式の時に身に着けられるものがおすすめです。また、結婚式の日のために新しくコスメを購入する方も。小物でしたら比較的手に入れやすいお値段で、結婚式の後も日常的に使えるアイテムがたくさんあります。

これから新たに始まる結婚生活に希望を抱けるアイテムを選んでください。

サムシングボロード(なにか借りたもの)

婚約指輪 リンピード ダイヤモンド サイドストーン リング(こちらの商品は現在お取り扱いがありません)
結婚指輪 オーバル リング ミルグレイン 3.0mm
結婚指輪 オーバル リング ミルグレイン 2.5mm

「サムシングボロード」は、友人や隣人との縁を表す象徴。すでに結婚式を挙げて幸せに過ごしている家族や友人からアイテムを借りることで、その幸運をおすそ分けしてもらう意味を持ちます。

サムシングボロードでは、先輩の花嫁や友人からハンカチを借りるのが一般的。参列者の中からハンカチを借りる演出をすれば、それだけで盛り上がる感動のシーンになります。

また、結婚式で使ったティアラやベール、リングピロー、グローブといった小物を借りるのも人気です。
一方で、アイテムを借りるのではなく、家族や友人の「手」を借りるというアイデアも。お色直しで新婦が席を離れる際に、エスコート役として知人を指名し、手を借りる演出を取り入れてみてはいかがでしょうか。

サムシングブルー(なにか青いもの)

「サムシングブルー」は、聖母マリアのシンボルカラーとも言われ、幸せを呼ぶ色とされる青のアイテムを結婚式に取り入れるもの。
青いものは、花嫁の貞節や純潔を意味するとも言われており、目立たないところにさりげなく身に着けるのが一般的です。

欧米では、ガーターベルトに青いリボンを着け、新郎が外してブーケトスのように参列者に投げるという演出が伝統的に行われてきました。
実はこの演出は、新郎が手ではなく口で外すのが定番の少し大胆なイベント。そのため日本の結婚式でこの演出をする場合は、二次会で取り入れられることが多いようです。

ガーターベルト以外のアイテム例としては、ブーケに青い花をアクセントカラーとして加えたり、リングのシークレットストーンとして青い宝石を仕込んだりする方が多いようです。
さらに、青い刺繡を施したハンカチ、青色のシューズなど、さりげなくブルーのアイテムを取り入れるのが人気。また、式当日のネイルやアイメイクに青色を加えて取り入れるアイデアもひねりが効いていてとってもおしゃれです。マタニティウェディングの場合、新婦のマタニティマークに青色のリボンをあしらう方も。

一方近年では、ワンポイントとしてではなく、式のテーマカラーとして青色を使う演出も増えてきています。
全体に青色のインテリアが施された式場や、青色のテーブルクロスを選ぶなど、サムシングブルーの取り入れ方も多様に。
さらに、青色のカラードレスを選んだり、ガーデンウェディングで青色のバルーンを飾ったりなど、大々的に青色を前面に出すのもサムシングブルーの取り入れ方として素敵なアイデアです。

コラム:リングのシークレットストーンで取り入れるのもおすすめ

サムシングブルーをさりげなく取り入れたい方は、シークレットストーンをブルーにするのもおすすめです。ブルーダイヤモンドや青い誕生石など、指輪の内側に青い宝石を忍ばせれば爽やかな印象の指輪に。

シークレットストーンについて詳しく知りたい方はこちら

さらに6ペンス硬貨を靴に入れる場合も

サムシングフォーの4つのアイテムに加え、由来であるマザーグースの詩に基づいてイギリスの6ペンス銀貨を靴の中に入れる方もいらっしゃいます。
花嫁の靴に忍ばせた6ペンスは、結婚後の二人の生活が繁栄するように願う象徴。欧米では花嫁の父親から贈られるのが伝統となっています。

現在、残念ながら6ペンス銀貨の製造は行われていませんが、ウェディンググッズを販売するショップで購入が可能です。
中には、新郎新婦の記念の年を製造年の部分に記載したレプリカを作る方も。お二人がこれからもずっと豊かに暮らせることを願って、6ペンス銀貨を探してみてはいかがでしょうか。

サムシングフォーを選ぶポイント

サムシングフォーのアイテムに何を選ぶか、少しずつ候補が定まってきた方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここではサムシングフォーを選ぶポイントをご紹介します。お二人に最大限の幸運がもたらされるよう、ぜひ参考にしてください。

ひとつのアイテムが持てる意味はひとつだけ

ハンカチやベール、リングピローなど、サムシングフォーとして複数の意味にあてはめられるアイテムも少なくありません。
しかし、ひとつのアイテムの中に複数の意味合いを持たせることはできないのです。

ひとつのアイテムにつき、サムシングフォーの中の意味はひとつだけにしましょう。4つのアイテムを選んで一つひとつに願いを込めていただければと思います。

挙式で使用されたアイテムでなくても大丈夫

サムシングボロードとしてアイテムを誰かに借りる場合、必ずしも「挙式で使用したアイテム」にこだわる必要はありません。

サムシングボロードに込められた意味は、素敵な結婚生活を送っている家族や友人の幸せにあやかること。お二人の大切な人から借りたアイテムであればどんなものでも大丈夫です。

まとめ

悪魔から花嫁を守ると信じられ、幸運をもたらすおまじないのサムシングフォー。
欧米の結婚式で伝統的に行われてきた風習ですが、必ずしも伝統のやり方に沿う必要はありません。

お二人にとっての「何か古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの」であれば、それはサムシングフォーのアイテムになるのです。 この記事を読んだあなたは、自信を持ってアイテムを選び、幸せになる願いを込められるはず。
伝統を上手に取り入れて、お二人の結婚式に素敵なおまじないをかけてください。

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