披露宴のお色直しの順番と回数は?ゲストも大満足なプラン作りのコツ
- 更新日:2023.06.27
お色直しは披露宴に華やかさを添える定番イベントとして知られています。けれど実際にするとなると衣装替えの回数や衣装の種類、さらには着替える順番など決めなければいけないことがいっぱい。またお色直しには新郎新婦が席を外す中座が必須のため「お色直しが多すぎるとゲストが飽きてしまうのでは」という心配もあります。「考えれば考えるほど悩みが深くなる…」とお困りのプレ花嫁の方も多いのではないでしょうか。
でも大丈夫。気をつけるべきポイントをきちんと整理して押さえていけば、きっとあなたにとってベストな披露宴のお色直しプランが決められます。
この記事では披露宴でお色直しをするタイミングや回数の決め方、衣装の種類とおすすめの順番、お色直しの注意点、さらに中座時のゲストのおもてなし実例など知っておきたいポイントをスッキリまとめてご紹介します。
披露宴のお色直しプラン作りに悩んでいる方は、ぜひ目を通してみてください。
この記事の概要は…
目次
披露宴のおこなわれる時間は2時間から長いもので3時間半と言われています。その中でお色直しは何回・どのタイミングでおこなうのがベストなのでしょうか。
ゼクシィ結婚トレンド調査によると(※)挙式・披露宴中に先輩花嫁がお色直しをした回数は1回が64%と最も多く、次いで0回が15%、2回が9%という結果に。「できるだけゲストと過ごす時間を長く取りたい」「衣装代にお金をかけたくない」といった最近のカップルの想いが表れているようです。
一方でお色直しの回数が3回の方が最も少なく0.8%、4回以上が4.3%となっています。
ゲストの快適さを考えるとお色直しは2回まで、たくさんの衣装を着たいなら思い切って4回以上を選択する方が多いのかもしれません。
コラム:お色直し0回はありなの?
最近では「ゲストとできるだけ長く過ごしたいから、お色直し自体がいらないのでは」と考える方もいらっしゃいます。
もともとお色直しは白無垢を3日間着続けた後に「その家の色に染まる」という意味を込めて「色打掛」に着替える慣習だったと言われています。つまり現在のように約2時間半の披露宴の中に盛り込むような慌ただしさはありませんでした。そう考えると色々なドレスを着たいという強い思いがなければ、無理をせず省略してしまうのも手かもしれません。
ただしお色直しには披露宴に華やかさを添える以外にも、「新郎新婦やゲストにとっての休憩時間」という意味合いもあります。そのため参加者が多い、あるいは開催時間が2時間半を超えるような披露宴の場合は、お色直しをあえて挟む方がみんなが快適に過ごせるかもしれません。
お色直しのタイミングは大きく分けて3回ありますが、主流なのはちょうど披露宴の真ん中に差し掛かった、中盤のタイミングです。
■披露宴の前
挙式から披露宴に向かう前にお色直しをするパターンです。
■披露宴の中盤
入場から新郎新婦の紹介・乾杯までを序盤と呼びますが、それが終わると食事や歓談・余興などを楽しむ中盤が始まります。この中盤の真ん中でお色直しをする方が最も多いようです。
他にもご両親への感謝の挨拶や退場をおこなう終盤へのつなぎとして、中盤の終わり掛けにお色直しをする場合もあります。
■お見送りの前
ゲストの方をお見送りする前にお色直しをするパターンです。
もし3回以上お色直しをするのであれば、披露宴の中盤でさらに回数を増やすことになります。この場合どうしても中座が多くなるので、ゲストを飽きさせないような工夫が必要になってきそうです。中座時のゲストのおもてなしアイディアは後ほど詳しくご紹介します。
披露宴のお色直し用の衣装を選ぶには、衣装の「種類」と「組み合わせ」の2つを考える必要があります。ここではお色直しの衣装にはどんな種類があるのか、また実際にどんな組み合わせパターンが人気なのかをご紹介します。
お色直しの衣装には洋装と和装がありますが、代表的な衣装はそれぞれ3種類。合計6種類に分類することができます。
ウェディングドレス
花嫁の憧れといえばウェディングドレス。挙式で身につける衣装としてダントツの人気を誇ります。お色直しをしない方は披露宴もウェディングドレス1着で通す場合が多いようです。
カラードレス
挙式をウェディングドレスでおこなった方がお色直しに多く選ぶのがカラードレス。色味によって雰囲気がガラッと変わり、再入場の際にインパクトを演出できるのが大きな魅力です。
シンプルな白いドレス
最近はお色直し用のウェディングドレスの代わりに、シンプルな白いドレスを選ぶ方もいらっしゃいます。ヘアアクセサリーを上手く使って髪にアクセントを加えれば十分華やかな印象に。ゲストの方と同じ目線の高さで楽しむ、カジュアルな雰囲気作りにぴったりです。
白無垢
白無垢は華やかさに少々欠けるという考えから、以前は披露宴のお色直しで着用されることはほとんどありませんでした。しかし近年ではその凛とした佇まいが素敵だと、披露宴用の衣装としても人気が高まっています。披露宴では綿帽子を外し身に着けられることが多いです。
色打掛
赤や金、緑などの華やかな色味の打掛を色打掛と言います。羽織るものを変えるだけでお色直しが短時間で済むことから、白無垢の後の衣装としてよく選ばれます。裾は引きずるくらいの長さのものが多く、なんとも華やかな印象です。
引き振袖
引き振袖も披露宴のお色直しで着る和装として人気ですが、こちらは色打掛とは異なり帯が外に見えるのが特徴。その分より若々しいフレッシュさが演出できます。他の和装と比べ重さが軽く着心地がいいことから、マタニティの方にもおすすめです。黒地のものは特別に「黒引き」と呼ばれ区別されます。
挙式から披露宴にかけて、人気の高い(※)お色直し衣装の組み合わせパターンをまとめてみました。あなたのお気に入りはどれでしょうか。
■ウェディングドレス+カラードレス
披露宴のお色直しの大定番といえば、ウェディングドレスとカラードレスの組み合わせ。普段絶対に着られない華やかなドレスを2着も着られるなんて、子どもの頃お姫様に憧れた乙女心がくすぐられますよね。また、ドレスからドレスへのお色直しということもあり、着替えの時間が比較的短時間で済むのも人気の理由です。
■ウェディングドレス1着のみ
意外と多いのがウェディングドレス1着で通す方法。気に入ったドレスだからすぐに着替えてしまうのがもったいないという想いで、このパターンを選ばれる方もいらっしゃるようです。ドレスはそのまま、小物やヘアスタイルを変えてお色直しすることもよくあります。
■ウェディング+カラードレス+色打掛・引き振袖
人気のウェディングドレスとカラードレスの組み合わせに、さらに和装の色打掛や引き振袖を組み合わせます。終盤に艶やかな和装をプラスすることで、より華々しい印象になります。
■ウェディングドレス+色打掛・引き振袖
洋装のカラードレスの変わりに、色鮮やかな色打掛や引き振袖を組み合わせるパターンです。和洋どちらの装いも楽しめる上、ぐっとイメージチェンジできるのが大きな魅力です。
■ウェディングドレス+白無垢+色打掛・引き振袖
披露宴は和装を中心に楽しむスタイルです。確かに白無垢も色打掛も結婚式でしか着られない和装なので、日本人としてこの機会を逃す手はありませんよね。
コラム:新郎のお色直しは必要?
新婦がお色直し時に衣装を変えることが多い反面、新郎はタキシード一着で済ませるケースが少なくありません。その代わり胸元のチーフを新婦の衣装の色に合わせて変更したり、ネクタイやヘアスタイルだけを変えるなど少しアレンジを加える手法がよく取られます。さらに新婦のお色直し中に新郎は席に残り、ゲストをおもてなしするというパターンもあるようです。
披露宴の時間が限られている中、お色直しを何度も盛り込もうとすると時間が足りなくなってしまうこともありますよね。ここではできるだけ時間を掛けずにお色直しを進めるために、ぜひ知っておきたい注意点をご紹介します。
一般的に洋装のお色直しには20~30分、和装のお色直しには30分以上時間が掛かると言われています。ただこの所要時間はあくまでも目安で[洋装から洋装][和装から和装]というお色直しであればもう少し時間を短縮することができます。そのため洋装同士、和装同士をできるだけまとめて順番を組むのがおすすめです。
また、特に時間が掛かると言われているのが[洋装から和装]へのお色直し。そのためこの順番は避けるのがベターですが、どうしてもという場合は挙式から披露宴の間に入れ込む、あるいはカツラを使わず洋装・和装どちらにも合わせられる髪型にするなど少し工夫が必要になります。
着慣れない衣装はどうしても身動きがしにくくなります。そのため控え室と披露宴会場の距離がいかに近いかも、お色直しの時間を短縮する上で重要なポイント。何回もお色直しをしたいという方は、移動距離が短くて済む会場を選ぶことをおすすめします。そうすることで、きっと心に大きな余裕が生まれるはずですよ。
お色直しの時間をコンパクトにするには、衣装をそのままに小物だけを変える方法を取るのもおすすめです。例えばベルトをプラスしてみたり、グローブやブーケ、アクセサリーを変えるだけでもずいぶんと印象が変わります。
最近ではお花を身にまとってお色直しするのも人気で、頭につける花冠や手首につけるリストブーケ、さらにドレス自体にお花を飾るフラワードレスなどを選ばれる方が多いそう。またカジュアルなジージャンなどを羽織ってみるのも、手軽ながらガラリと雰囲気が変わり素敵です。
どれもヘアやメイクも一緒に手を加えれば、しっかりとイメージチェンジすることができます。
ドレスの中にはお色直しを想定して2通りのデザインが楽しめる作りのものもあります。襟元や袖が別のパーツになっており、取り外しすることで全く異なった表情が楽しめるのです。
またドレスの上から重ねる「オーバードレス」「オーバースカート」「オーバーブラウス」なども作られていますので、併せて検討してみるとさらに選択の幅が広がります。
お色直しをする際は中座がつきもの。その間ゲストを退屈させないように、おもてなしの心を行き届かせておきたいところです。中座の時間は15分〜30分が基本。ここでは中座中にゲストの方にどう過ごしていただくか、そのヒントをご紹介します。
事前に用意したムービーを披露宴のお色直し中に上映するプランです。人気が高いのが二人のプロフィールムービー。もし恥ずかしがり屋の方であれば、大切な人や来てくださったゲストに想いを伝えるビデオレターを作って流すのもおすすめです。
披露宴のお色直しの間、パフォーマンスをしてもらうプランです。プロに大道芸を披露してもらったり、歌を歌ってもらったり、披露宴会場のシェフに料理の実演をしてもらうカップルもいらっしゃいます。
お色直しの待ち時間にクイズに答えてもらうプランです。クイズの内容の定番は「お色直しのドレスの色当て」「入場曲の名前当て」ですが、他にも新郎新婦にまつわるクイズを作って答えてもらうというアイディアも。どれもゲスト同士の話のきっかけになり会場が盛り上がりそうです。
お色直しの中座にはゲストが暇を持て余さない工夫が必要だと身構えがちですが、そこをあえて何もせず、ゲストに思い思いに過ごしていただくプランです。この間はいわば休憩・食事・歓談の時間。今まで二人の姿を息を飲むように見守っていたゲストの方々がほっと一息つける時間です。久しぶりにあった知人と話が弾む方も少なくないため、特に二次会を開かない場合におすすめです。
披露宴のお色直しに関してお話ししてきましたが、いかがだったでしょうか。披露宴で最も大切なのは、お二人とゲストが心から楽しめること。自分たちが何を大切にしたいかを考えた結果、お色直しが無くなったり平均よりも回数が増えることは十分アリではないでしょうか。ゲストへのおもてなしの気持ちを忘れずにいれば、きっとベストなプランが作れるはずです。この記事があなたのとっておきの披露宴作りの参考になればうれしいです。
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