夫婦の時間に寄り添う
特別なコーヒー vol.01
- 更新日:2021.10.05
あるアンケートデータでは「会話する時間を作る」といったコミュニケーションを大切にしている夫婦の方が円満度が多く、会話が盛んな夫婦は「結婚直後」よりも「今」のほうがパートナーに対する満足度が高いという結果もあります。
(※参考:『ペンギン夫婦』に関する調査概要 2017年1月実施)
一緒に住んでいれば、腹が立ったりすれ違ったりする日もありますが、そんな時だからこそ、いつもとは違う”特別なコーヒー”を淹れて夫婦でゆっくり話をしてみるのはいかがでしょうか?
手のひらから伝わるぬくもりに和らいだ心で、見えなかったパートナーの優しさや温かさにも気が付けるかもしれません。
スペシャルティコーヒーというと、まだ馴染みのない方も多いのではないでしょうか?
その名の通り、スペシャルティコーヒーとは、生産されている土地、生産している人、収穫後の生産処理方法、生産処理をする人、買い付けから流通ルート、焙煎、抽出と、カップに入れて提供されるまでの一連の流れで、高い品質管理がされているコーヒーです。スペシャルティコーヒーで使用される豆は全世界のコーヒー豆の生産量の5%にも満たない特別なもので、取り扱いのあるお店も限られています。
コーヒーと聞くと「苦くて黒い」ものを想像しますが、スペシャルティコーヒーは「紅茶のような色合いとフルーティーなフレーバー」が特徴で、コーヒーが苦手な方でも飲めてしまうほど軽やかな口当たり。
そんな今までのコーヒーの概念とは一線を画すスペシャルティコーヒーですが、実は正しいレシピに則って淹れればご自宅でも味わうことができます。
小坂田 祐哉 (YUYA KOSAKADA)
1989年北海道生まれ。音楽業界からバリスタへ転進し、「Paul Bassett」のバリスタとして活躍後、「GLITCH COFFEE & ROASTERS」の立ち上げメンバーとなる。GLITCHでの店舗立ち上げ経験を活かし、2号店であるCOUNTERPART COFFEE GALLAERYの運営全般を経験 現在はGLITCH COFFEEの新規卸先のトレーニングや企業向けのセミナーなども全般に行っている。
小坂田さんがコーヒーの世界に興味を持ったのはの前職のカフェダイニングで働いていた時のこと。
お客様から注文を受け、ただ何も考えずエスプレッソを淹れていた日々の中、ふと「こんな大きな機械で作られるエスプレッソって何だろう?」「そもそもエスプレッソのおいしさって何だろう?」そんな疑問がわいたそう。
そんな思いから小坂田さんはラテアートの世界チャンピオンがいるというお店を訪れてみることに。すると、そのお店のカフェラテは小坂田さんが働いていたお店よりも安価でお客様に提供されていました。
「いいのかな?これで、って思ったんですよね。それでまずはラテアートを勉強をし始めてみたんですが、そもそもエスプレッソってなんだ?って思って。気になっていろんなお店を尋ねる中で、バリスタの世界チャンピオンがプロデュースするPaul Bassettというカフェに出会いました。そこで色々なエスプレッソを飲んでいくうちに味の違いやおいしさがわかってきたんですよね。」
Paul Bassettに通うようになったことをきっかけに、もっとコーヒーについて知りたいと考えるようになった小坂田さん。ここで働きたいとPaul Bassettのスタッフに直々に頼み込み、コーヒーの世界に飛び込んだそうです。
今回、「夫婦で楽しむコーヒーの時間」ということをテーマにお届けしている本記事。小坂田さんにも夫婦でコーヒーを楽しむということについて、想いを伺いました。
「誰かと価値観を共有する、って大切だと思うんです。特に夫婦という人生を共にするパートナーという存在であればなおさらですよね。僕がこれおいしい!って感じているのに相手はそれを感じていない。別々の人間なのでそういったことはあると思うんですけど、でもだからこそ「共有できた」とき嬉しいし、そういった体験は大切にしていくべきだと思うんです。」
小坂田さん自身もご結婚され、改めて「価値観を共有する」ことの大切さに気が付いたそう。
10年という長いお付き合いを経てご結婚された小坂田さん。
家の中では小坂田さんの好きな音楽をよくかけているそうですが、奥様が普段聞いている音楽とは全く違うもの。しかし、小坂田さんの好きな音楽をかけ続けていくうちに奥様もだんだんとその良さを理解してくれ、今では一緒に楽しんでくれているとのこと。
確かに、付き合いが長い相手でも共有する機会がないと案外気が付けなかった価値観や好みはあるもの。また、同じように誰かに共有してもらわなければ気が付けなかった世界もあるはず。
だからこそスペシャルティコーヒーを日常に取り入れてみて欲しいと小坂田さんは語ります。
「コーヒーもそういう『価値観を共有できる』存在だと思います。特にスペシャルティコーヒーはただ苦いだけでなく、豆の個性を味わえる特別なコーヒーなので、二人の好みや価値観を共有できる良きツールになってくれると思います。しかも、ただ飲む時だけでなく、二人が好きなコーヒー豆を選んでコーヒーを淹れる、という体験も共有できるので、より相手と深く向き合えるのもいいですね。」
好きなものの幅が広がったり、相手のことを理解できたり。『違う』ことは、時折衝突も生みますが、受け止め方次第で楽しむこともできる。そんな時間を作ることができるのがスペシャルティコーヒーという存在だと感じました。
続く次回の記事からはそんなスペシャルティコーヒーを自宅で楽しむ方法をご紹介していきます。
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