[ラボグロウンダイヤモンド]お客様の多様な価値観に合わせて選択肢を広げていきたい ーブリリアンス・プラスの新たな挑戦
- 更新日:2024.07.10
2023年4月、ブリリアンス・プラスは新たな試みとなる「ラボグロウンダイヤモンド」を使った商品の発売を開始します。
ラボグロウンダイヤモンドの品質へのこだわりや開発に込めた思いを、資材調達から、商品品質の管理業務を担う生産管理・大町と、新商品のデザイン企画を務めたコンセプター・潮田に、広報・渡邉が話を聞きました。
目次
渡邉:
2006年の創業からずっと天然のダイヤモンドのみを扱ってきて、昨年海底ダイヤモンド(オーシャン・フロア・ダイヤモンド)の取扱を開始。そして、約1年前からラボグロウンダイヤモンドの導入に向けたプロジェクトが始まりましたが、当初どのように感じましたか?
大町:
日本全国を探しても、一つのブランドが2種以上のダイヤモンドを扱っているケースはないので、革命的だなと思いました。
ブリリアンス・プラスは創業当初より、オンラインでのみダイヤモンドを販売するなど、業界内では型破りだと言われる様々な取り組みを行っていましたが、また新たな挑戦をするんだなと。
実現すれば、お客様の選択肢の幅を広げられ、私たちの大きな強みにもなるという期待感がありました。
潮田:
私も同じで、国内のブライダルジュエリーブランドで、天然のダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドを水平展開しているところが現状ないなと思いました。
まだまだ国内では認知が低い事、ブライダルでラボグロウンダイヤモンドを選ぶ事をネガティブにとらえる風潮もあり、正直不安がありましたが、一方で、ダイヤモンドの価格の高騰やこれからの風潮を考えると、新しい選択肢としての可能性を感じました。先進的な志向も私たちのテックフレンドリーなブランドDNAと親和性があるなと。
渡邉:
やはり「天然のダイヤモンドが当たり前」という業界なので、衝撃はありましたよね。私も当初不安があったのですが、調べていくうちにどんどん不安が払拭されて、むしろこれからの世代への提案として大きな可能性があるのではないかなと思うようになりました。導入するにあたり、どのようなことから着手したのですか?
大町:
情報収集ですね。天然のダイヤモンドと比較した時の懸念点を払拭するために徹底的に調査を行いました。
「天然のものと変わらない」という情報を聞いていても、やはり自分の目でじっくり比べて見るまでは不安だったので、早い段階でダイヤモンドの現物を取り寄せ、品質を確かめました。
潮田:
実際にラボグロウンダイヤモンドを目にした時に、すごくクリアな輝きだったのが衝撃的で。「天然のものと全然変わらない。これなら大丈夫!」と思いました。
大町:
輝きが変わらないという点に加えて、天然のダイヤモンドに比べて価格のメリットが大きく、同じ価格でより大きなダイヤモンドを選べる点が魅力的ですよね。
大町:
また自分たちの理想とする仕入れ先があるのか、という点もかなり早い段階から調べていました。
ラボグロウンダイヤモンドは天然のダイヤモンドと比較すると価格面で手の届きやすい点が魅力の一つだと思うのですが、私たちはただ安いものを求めていた訳ではなく、「お客様の手に届くまでのストーリーも美しいものを」という譲れない思いがありました。
ラボグロウンダイヤモンドはCO2排出量が少ないという優位性がありますが、一方で生成する際の電力消費など、課題があげられることもあります。「環境に優しいと言い切れる」この点をクリアできるよう検討を重ね出会ったのが、SCS認証(※1)を受けている現在の仕入れ先です。
※1 サステナビリティ・環境分野における認証・監査機関である米国SCS Global Serviceが設けるリサイクル認証のこと。原産地のトレーサビリティが保証されていることや持続可能な生産方式であることなどの認証基準を満たすことで取得できる。
大町:
SCS認証を取っているブライダル品質(クラリティがVS以上、カラーがF以上、カットがExcellent以上)のラボグロウンダイヤモンドを豊富に取り扱っているブランドは、少ないと思います。
魅力的な仕入れ先に出会えたこともあり、不安要素がどんどんなくなっていきました。
渡邉:
仕入れ先の選定にそこまでの苦労があったなんて、社内にいても知りませんでした。理想的なパートナーが見つかって本当に良かったです。導入にあたり、特に苦労した点などはありましたか?
大町:
天然のダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドを混在させない仕組みづくりを徹底したことでしょうか。
まず仕入・検品の場所を物理的に分けました。
また、製造工程においても工房のご協力の元、2種類のダイヤモンドを混在させない工夫を細部に渡り行っています。
特にこだわったのが、石留め(※2)の過程です。ラボグロウンダイヤモンドの石留めは、専任の職人が別棟にある専用の加工場所で行います。通常のダイヤモンドの石留め加工とはしっかりと別管理しているんです。
※2 リングの貴金属の枠に宝石を留める作業のこと。
潮田:
お客様に安心して手に取っていただける生産体制が、しっかり取れていますよね。
渡邉:
次はデザインについてお伺いします。今回発売する商品のコンセプトを「Playful」に決めた理由を教えてください。
潮田:
ラボグロウンダイヤモンドだからこそ出来ることを部署内で話し合いました。ダイヤモンドって敷居が高いと言うイメージを持たれがちなのですが「もっとダイヤで遊びたいよね」という言葉がメンバーから出てきて。
より身近に、日常で楽しめる自由さを感じてもらえるようなジュエリーを作りたいという思いを込めて「Playful」にしました。
渡邉:
デザインする上で大切にした点や、特にPlayfulを表現していると思うポイントなどがあれば教えてください。
潮田:
「シルエットのユニークさ」「グラフィカルさ」「クリアな輝き」ですね。そして、地金のカラフルさでもPlayfulを表現しています。
潮田:
今回の商品は、0.5ct以上の大きなダイヤモンドを使用するので、ダイヤモンドにより多くの光を取り込んで魅力的に見せるために、爪(※3)を少なくしています。
特に、2点留めの『クリア』『アラウンド』のデザインが難しかったですね。着けた時の安心感や強度を保ちながらも洗練された見た目を両立させるために、かなり試行錯誤しました。
※3 ダイヤモンドを留めている地金部分のこと
澄み切った輝きを意味するラボグロウンダイヤモンドリング『クリア』。丸みのある大きな2本爪をあしらったシンプルなデザイン、センターストーンを引き立てるこだわりのシルエットで、存在感のあるダイヤモンドのありのままの美しさを、様々な方向から楽しむことができます。
クロスし重なり合うアームが印象的な、大胆でファッショナブルなラボグロウンダイヤモンドリング『アラウンド』。溶け込むような2本の爪でセンターストーンを支えるデザインは、引っかかりにくくストレスフリーな着け心地も魅力です。
潮田:
『タクト』はピンクゴールドでおすすめしたいデザインです。甘すぎず冷たくない、ブリリアンス・プラスらしいデザインに仕上がったのではないかなと思います。
ダイヤモンドのサイドにV字の切り込みを入れることで、ダイヤモンドの輝きを引き立たせているところもポイントです。
二人の重なる想いを刻むラボグロウンダイヤモンドリング『タクト』。V字のカットで彫刻のような光の陰影を生み出すことで、優しさの中にも整列美を表現したピンクゴールドのアームが、ラボグロウンダイヤモンドの存在感をより引き立てます。適度なボリュームでコーディネートのアクセントとして活躍してくれます。
渡邉:
お客様にどんな風に楽しんでほしいですか?
潮田:
重ね付けを想定して、どのデザインも高さがあるので、様々なリングとの重ね付けを楽しんで欲しいですね。
潮田:
あと、正面のシルエットに個性がありますし、サイドから見たデザインにもこだわっているので、着けた時にリングが見せる色々な表情を楽しんで欲しいです。
リングって日常の中で一番自分自身の目に留まるジュエリーだと思っているので、自分だけのお気に入りのシルエットをぜひ見つけていただきたいなと思います。
渡邉:
自然が生み出したという神秘的なストーリーとこの先永久に採り続けられるわけではないという希少価値が魅力である天然のダイヤモンド、ダイヤモンドの採掘における課題をクリアにした海底ダイヤモンド、そして持続可能な供給方法で環境に配慮した方法で生成されるラボグロウンダイヤモンド。
お客様それぞれの価値観に合わせて好みの選択をしていただけるのは、ブリリアンス・プラスの特徴の一つになりますね。
潮田:
はい。それぞれのダイヤモンドの良さに気付くきっかけになるのではないかと思っています。
王道なスタイルのエンゲージリングももちろん素敵だけれど、今回のような遊び心あるデザインの魅力も伝わったら嬉しいですね。
大町:
今回のコレクションを皮切りに、身に着ける楽しさ、喜び、これを着けてどこに行こうというワクワク感…そこまで連想させられるようなストーリーもご提案していけたらいいですよね。そうすることで、ダイヤモンドが、もっと楽しく、気軽に身に着けられるものになっていくのではないかと思います。
潮田:
価値観や、ライフスタイルの変化もあり、固定概念に囚われないスタイルの提案は必要になってくると思っていて。
ダイヤモンドは絆の象徴であって、もしかしたらリングだけではなくネックレスやピアスなんていう形でもいいのかもしれないですよね。
大町:
そうですね。選び方も変わって来ていて、お二人で相談しながらエンゲージリングを購入されるカップルの方も増えてきましたよね。
ラボグロウンダイヤモンドを使った、遊び心あるデザインが特徴の今回のリングは、お互いの価値観をより深く知る機会を与えてくれるリングなのかもしれません。
大町:
天然のダイヤモンド、海底ダイヤモンドに続き、新しいラボグロウンダイヤモンドを使ったジュエリーで、お客様の選択肢をさらに広げていけると思っています。
お客様に新しい価値をご提供できると思うと、ローンチが待ち遠しいです。
「Playful」がコンセプトのラボグロウンダイヤモンドジュエリーは、4月22日より全国のショールームにて発売を開始します。
クリアな輝きをぜひ一度お手にとってご覧ください。
大町 沙也加
株式会社キュー(現:株式会社ドリームフィールズ) 生産管理
2017年より生産管理部門にて、海外のサプライヤーからの資材調達、お客様からご注文いただいた商品の製作工房への発注や、 発注した商品の納期管理、ダイヤモンドの検品など、品質管理業務に携わる。
潮田 さやか
株式会社キュー(現:株式会社ドリームフィールズ) 商品開発
2021年よりブリリアンス・プラスの商品企画・ブランドマネジメント業務に携わる。
婚約指輪は3万個以上のダイヤモンドと60種類以上のデザインの組み合わせ、結婚指輪は90種類以上のデザインから。セミオーダーでありながら適正価格。お二人だけの唯一無二のブライダルリングをお届けします。